SEMICONDUCTOR ATLAS

薄化・切断・接合装置:一個の良品を速く作る

後工程・実装

後工程装置はチップを小さく扱いやすくし、正しい位置で接続し、樹脂で保護する。精度の数字だけでなく、実際に一時間で何個の良品を生産できるかが投資判断の中心になる。

  1. 顧客の工程要件を確認
  2. 試加工・性能評価
  3. 顧客認定
  4. 装置受注・製造・出荷
  5. 検収・量産稼働
  6. 保守・消耗品供給
01 初歩から理解する

薄化と切断

裏面を研削してダイを薄くすると積層しやすくなるが、割れや反りの管理が難しくなる。ダイシングはウエハを個々のダイに分ける工程。ブレードを用いる切削とレーザ等では、材料や損傷、加工幅に応じた選択がある。

工程順序にも技術がある

DBGは先に溝を加工し、裏面を研削してダイを分離する考え方。内部改質を使う方式と組み合わせる場合もある。単に切断装置の速度を比較せず、チッピング、強度、薄化後の扱いやすさを含む工程全体で見る。

載せる・線でつなぐ・面で接合する

ダイボンダは主にダイを正しい場所へ固定する。ワイヤボンダは電極を線で接続する。熱圧着接合は温度と圧力を制御して微細な接点をつなぐ。名称の似たボンダでも、対象接続と使用工程が異なる。

ハイブリッド接合の要求

金属接続と周囲の絶縁層の接合を組み合わせる方式では、微細位置合わせに加え表面の平坦さや清浄さが重要になる。接合機だけでなく前処理・計測等とつながるため、Applied MaterialsとBesiのような共同開発が行われる。

樹脂を充填する装置

トランスファ方式は樹脂を型内へ流し込み、コンプレッション方式は圧縮を使って封止する。大面積化や細かな隙間への対応には、装置、金型、樹脂条件を合わせる必要がある。どの方式が有利かは対象パッケージによる。

02 業績分析へ進む

売上は何で決まるか

装置売上は顧客の能力増強・更新と検収時期に左右される。保守やブレード等の消耗品は稼働設備での生産にも連動するため、新規装置の受注と異なる循環を持つ。

費用と利益の構造

精密機構、制御、部材調達、研究開発と顧客評価が主な負担になる。新装置の立上げと量産台数拡大では原価・サービス費の構造が変わる。

競争優位を見る

装置の精度を顧客製品の歩留まりと生産性に変える工程知見。既存装置のレシピ、保守、消耗品も継続性を生む。

サイクルと時間差

最終半導体需要より早く設備注文が動くことがある。大型案件や方式転換で変動し、納期短縮時には受注残が売上より先に減ることもある。

確認するKPI

  • 受注・出荷・検収の区別
  • 良品処理数と稼働率
  • 顧客認定の段階
  • 装置・消耗品・サービス構成
03 誤解しやすい点・取材の問い

読み違えやすいこと

  • 公称処理速度は良品出荷能力ではない
  • 顧客名を伏せた注文を特定メーカーの発注としない
  • HBMのすべての積層方式をTCBだけで説明しない

確認したい問い

  • 装置導入で制約工程全体は改善するか
  • 受注増は能力追加か方式置換か
  • 表面処理・材料との接続条件は整ったか
  • 量産顧客での検収と稼働
  • 新方式の実用歩留まり
  • 設備増強と消耗品需要の一致
出典 ディスコ · 公式資料ディスコ · 公式資料ディスコ · 公式資料Kulicke & Soffa · 公式資料Applied Materials · 2025-09-16TOWA · 公式資料BE Semiconductor Industries · 公式資料SK hynix · 2024-07-30

初歩の説明は技術・事業の一般的な仕組みです。業績分析の欄は分析上の着眼点であり、個社の感応度を保証するものではありません。

この工程に関わる企業

日本TSE:6315

TOWA

トランスファモールド・コンプレッションモールド・精密金型

日本TSE:7966

リンテック

ダイシング・表面保護テープ・ダイシングダイボンディングテープ・テープ貼付・剥離装置

日本TSE:4183

三井化学

ICROS Tape(裏面研削用保護テープ)

日本TSE:6988

日東電工

ダイシングテープ・半導体加工用フィルム

シンガポールHKEX:0522

ASMPT

熱圧着接合・ハイブリッドボンディング・先端実装装置

オランダAMS:BESI

Besi

ダイ接合装置・ハイブリッドボンディング

米国NASDAQ:KLIC

Kulicke & Soffa

ワイヤボンダ・熱圧着接合・接合用消耗品・サービス

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