SEMICONDUCTOR ATLAS

パッケージ基板・インターポーザ:微細な端子をシステムへつなぐ

後工程・実装

シリコンウエハ、パッケージ基板、マザーボードは別の部材である。チップの細かい接続点を外へ引き出し、電力を配り、物理的に支える配線の階層を理解する。

  1. 設計ルールと層構成を決める
  2. 絶縁層・銅配線を積層
  3. 層間接続と微細配線を加工
  4. 外部端子・表面処理
  5. 電気・外観検査
  6. ダイ実装工程へ供給
01 初歩から理解する

三つの土台を区別する

シリコンウエハは回路を作る材料。パッケージ基板は半導体ダイを載せて配線し、外部端子へ接続する部材。マザーボードなどのプリント基板は完成したパッケージと周辺部品をつなぐ。会社によって複数種類を製造する。

ビルドアップ基板の仕組み

絶縁層と銅配線を積み重ね、層間を小さな穴と導体で接続する。ABFは高密度基板に使う層間絶縁フィルムで、完成基板そのものではない。材料メーカーと基板メーカーの売上を同じ市場のシェアとして足さない。

有機・セラミック・中間配線

有機基板は高密度配線を形成し、多様なICを接続する。セラミックは熱、強度、気密等の要求に応じて選ばれる。インターポーザはダイ間の微細な配線を仲介し、その材料や構造は技術方式によって異なる。すべてをシリコン製と決め付けない。

大きい基板ほど難しい理由

チップレットや多数のHBMを配置すると面積や配線数が増えやすい。大面積で微細配線を均一に作り、熱による反りを抑えるには工程管理が要る。製品一個が消費する製造面積も増えるので、個数が横ばいでも能力を圧迫し得る。

新構造は段階を読む

ガラス等の新材料や新しい配線構造は、性能だけでなく加工、検査、組立、顧客認定を通じて実用化する。試作品の展示や技術提携と、顧客に納められる良品の量産能力は別の情報である。

02 業績分析へ進む

売上は何で決まるか

売上は出荷個数だけでなく面積、層数、配線難度、製品構成に左右される。大面積品の値上がりが、材料使用量・不良率・処理時間の増加を上回るかを検討する。

費用と利益の構造

絶縁材・銅等の材料と、積層・露光・穴加工・めっき・検査設備の固定費がかかる。後半で不良が判明すると累積加工費が失われるため工程内品質が重要。

競争優位を見る

微細配線、大面積の平坦性、長期信頼性を顧客設計ルールに沿って量産できること。設計協業と実製品の認定が切替負担になる。

サイクルと時間差

工場建設から認定・稼働まで時間がかかる。AI向けの逼迫と、スマートフォンや汎用PC向けの余剰が同時に存在し得る。

確認するKPI

  • 認定済み能力と稼働率
  • 製品面積・層数・構成
  • 歩留まりと新工場償却
  • 材料使用量と単価
03 誤解しやすい点・取材の問い

読み違えやすいこと

  • ABF需要はIC個数だけで決まらない
  • 提携名簿から顧客別調達シェアは分からない

確認したい問い

  • 能力増加の単位と対象製品は前年と同じか
  • 大型化の売上効果を歩留まり低下が消していないか
  • 基板と一般PCBの業績を分離できるか
  • 大型・多層品の量産歩留まり
  • 新工場の顧客認定
  • 絶縁材料と基板在庫の変化
出典 イビデン · 公式資料味の素 · 公式資料Samsung Electro-Mechanics · 公式資料Nan Ya PCB · 公式資料AT&S · 公式資料京セラ · 公式資料SIMMTECH · 公式資料

初歩の説明は技術・事業の一般的な仕組みです。業績分析の欄は分析上の着眼点であり、個社の感応度を保証するものではありません。

この工程に関わる企業

日本上場企業の事業部門・子会社

NTKセラミック

セラミック基板・半導体用セラミックパッケージ

日本TSE:4062

イビデン

フリップチップICパッケージ基板・セラミックス

日本TSE:6971

京セラ

FC-BGA・FC-CSP・セラミックパッケージ

日本TSE:2802

味の素

Ajinomoto Build-up Film(ABF)

日本非上場

新光電気工業

フリップチップ基板・コアレス・2.3D基板・リードフレーム・組立

オーストリアVIE:ATS

AT&S

IC基板・高密度プリント基板

韓国KRX:011070

LG Innotek

パッケージ基板・FC-BGA

韓国KOSDAQ:222800

SIMMTECH

メモリ向け基板・半導体パッケージ基板

中国SZSE:002916

深南電路

PCB・ICパッケージ基板・電子組立

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