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メモリ:DRAM・NAND・NORを分けて読む

製造・デバイス

メモリは「情報を一時的に使う」「電源を切っても保存する」で役割が違う。売上を台数で追うだけでは、容量増と価格循環を見落とす。

  1. 用途と必要容量の決定
  2. セル・周辺回路の設計
  3. DRAM微細化またはNAND積層
  4. ウエハ製造・良品選別
  5. パッケージ・モジュール化
  6. 顧客認定・出荷
01 初歩から理解する

DRAMは作業場所

CPUやGPUが処理に使うデータを一時的に置くのがDRAM。電源を切ると情報が失われ、動作中も内容を維持する更新が必要になる。高速な作業用メモリであり、SSDのような長期保存装置とは役割が違う。

NANDは保存場所

NANDフラッシュは電源を切っても情報を保持し、SSDや組込みストレージに使われる。SSDはNANDだけでなく制御ICやソフトを含む装置。NANDの市場価格と企業向けSSDの販売単価は同一ではない。

NORはコードを読む用途

NORはプログラム等を格納・読み出しする組込み用途が中心。Winbond、Macronixなどを見る際は、超大容量NANDと同じ成長率や価格を置かない。機器の寿命、温度、セキュリティ、供給年数が採用条件になる。

枚数・個数・ビットを分ける

ウエハ枚数が同じでも、微細化やNANDの積層で一枚に収まる記憶容量は増える。記憶容量の数量をビット出荷で表し、ASP/ビットと原価/ビットを比べる。容量の大きい製品への移行で売上が増えても、個数が増えているとは限らない。

供給者と設備の違い

Samsung、SK hynix、Micron、Nanya、CXMTのDRAMと、Kioxia–SandiskやYMTCのNANDを区別する。製品世代変更には装置投資・歩留まり改善が必要で、NAND工場を直ちにDRAM工場へ切り替えることはできない。

02 業績分析へ進む

売上は何で決まるか

売上はビット出荷×平均販売価格/ビットを基礎に、SSD・特殊品等の付加価値を加える。製品ミックスによる単価変動と、同一製品の市況上昇を分離すると需給の強さが見える。

費用と利益の構造

大規模設備の固定費、製造世代移行時の良品率、材料・検査・パッケージ費がある。減産は需給を改善し得るが、工場の固定費を少ない出荷に載せる負担も生む。

競争優位を見る

セル技術、積層・接合、量産原価、顧客の品質認定。特殊メモリでは長期供給や信頼性も重要。

サイクルと時間差

需要予想を受けた増設には時間がかかり、完成時に需要が変わる。価格上昇で投資が増えるほど将来供給も増え得るため、当期利益と数年先の供給を同じ判断にしない。

確認するKPI

  • ビット出荷成長
  • ASP/ビットと原価/ビット
  • メーカー・顧客在庫
  • 製造世代別比率
  • 設備投資と稼働
03 誤解しやすい点・取材の問い

読み違えやすいこと

  • メモリはすべてHBMの恩恵を同じ割合で受ける
  • NAND価格とSSD単価は同じ
  • ビット成長はウエハ枚数成長と同じ

確認したい問い

  • 値上がりは同一製品の需給か高付加価値品の構成変化か
  • 新世代の容量増は工程長期化・歩留まり低下を上回るか
  • 減産・増産と顧客在庫
  • DRAM/HBMへの能力配分
  • NAND層数と接合方式
出典 Micron · 公式資料Samsung Electronics · 公式資料Kioxia / Sandisk · 2026-08-27Winbond · 公式資料Macronix · 公式資料Nanya Technology · 公式資料CXMT · 公式資料

初歩の説明は技術・事業の一般的な仕組みです。業績分析の欄は分析上の着眼点であり、個社の感応度を保証するものではありません。

この工程に関わる企業

韓国KRX:000660

SK hynix

DRAM・HBM・NAND

韓国KRX:005930

Samsung Electronics

DRAM・HBM・NAND・ロジック受託・CMOSイメージセンサー

米国NASDAQ:SNDK

Sandisk

NAND・SSD・組込みフラッシュ

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