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パワー半導体:Si・SiC・GaNと電力変換

製造・デバイス

パワー半導体は大きな電力の流れを切り替え・整流する。性能は電気を流すときの損失と切り替えるときの損失、耐圧、放熱、信頼性の釣合いで決まる。

  1. 出力・耐圧・周波数を決定
  2. Si/SiC/GaNと素子構造を選ぶ
  3. 基板・エピ成長と前工程
  4. チップ検査・切断
  5. 接合・絶縁・放熱を含むモジュール化
  6. 顧客機器で信頼性認定
01 初歩から理解する

何を変換するのか

家庭の交流電源を直流へ変える整流、電圧を変えるDC/DC、電池の直流からモーター用交流を作るインバーターなどで使う。演算結果を計算するロジックとは役割が違い、モーターや電源へ実際のエネルギーを渡す。

ダイオード、MOSFET、IGBT

ダイオードは主に電流の向きを制限する。MOSFETやIGBTは制御信号で電流を切り替える素子。電圧・電流・動作周波数・価格に応じて選ぶ。小さな制御ICと、大電流を流すパワー素子を同じ電源半導体として混同しない。

材料の選び方

Siは広い用途で量産実績と原価の利点を持つ。SiCやGaNは材料特性を利用し、耐圧と抵抗、切替周波数などの制約を改善できる。ただし基板・工程・駆動回路の費用があり、すべてのSi製品が置き換わるわけではない。

チップとモジュール

チップを金属・絶縁基板・封止材・冷却構造などと組み合わせたものがパワーモジュール。素子を高性能にしても熱が逃げなければ使えない。SiC化はモジュール材料や接合、検査条件にも影響するため前工程だけの話ではない。

車載と産業・AI電源

EVではインバーターや充電器、産業ではモータードライブ、データセンターでは電源変換の効率と密度が重要。Infineon、ST、onsemiに加え、ローム、三菱電機、富士電機、東芝、新電元、サンケン、デンソーを用途で見る。

02 業績分析へ進む

売上は何で決まるか

最終機器台数×一台当たり必要チップ面積・個数×単価で考える。素子の改善により必要面積が小さくなる場合もあり、EV台数の伸びをウエハ需要にそのまま掛けない。

費用と利益の構造

結晶基板・エピ・歩留まり、設備償却、接合・封止・検査が費用を構成する。大口径化は面積効率を上げる一方、歩留まりと装置投資が伴う。理論的材料性能をそのまま実製品の原価改善率にしない。

競争優位を見る

材料から素子、ゲート駆動、熱・信頼性までを最適化する能力。車載認定と長期間の品質実績が代替を難しくする。

サイクルと時間差

能力増設とEV等の需要見通しのずれが大きな稼働変動を生む。SiC価格低下は採用を促す一方、メーカーの利益には逆風となり得る。

確認するKPI

  • 用途別採用と量産時期
  • 材料・口径別能力と良品率
  • ASP・原価・モジュール構成
  • 顧客の能力確保契約
03 誤解しやすい点・取材の問い

読み違えやすいこと

  • SiC需要はEV台数だけで決まる
  • 高効率素子なら高い販売価格を維持できる
  • 長期供給契約の総額は年間売上である

確認したい問い

  • 素子価格の上昇を含めても顧客システム総コストが下がるか
  • 契約に引取義務・価格改定・能力費用のどの条項があるか
  • SiC・GaNの用途別採用
  • 200mm化と歩留まり
  • モジュールと材料・接合への波及
出典 新電元工業 · 公式資料新電元工業 · 公式資料Infineon · 公式資料新電元工業 · 公式資料富士電機 · 公式資料三菱電機 · 公式資料ROHM · 2023-06-19

初歩の説明は技術・事業の一般的な仕組みです。業績分析の欄は分析上の着眼点であり、個社の感応度を保証するものではありません。

この工程に関わる企業

日本東証:6707

サンケン電気

モータドライバ・電源IC・IPM・ディスクリート

日本東証:6963

ローム

Si・SiC・GaNパワー・電源IC・ゲートドライバ

日本東証:6844

新電元工業

整流ダイオード・MOSFET・SiC・モジュール・電源IC

欧州NYSE:STM / Euronext:STMPA

STMicroelectronics

STM32 MCU・Si・SiCパワー・慣性・環境センサー

欧州Euronext:XFAB

X-FAB

アナログ・ミックスドシグナル・MEMS・SiC・GaN

米国NASDAQ:ON

onsemi

Si・SiCパワー・画像センサー・アナログ

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