工程ごとに違う問題を解く
回路の機能を確かめるツール、論理を実装するツール、配線の遅延や電源を確認するツールなどがあります。全てを一社で揃える場合も複数社を組み合わせる場合もあり、顧客の設計フローは製品・工程ごとの組合せです。EDA全体の成長だけで各社の得意分野を説明しないことが重要です。
アナログ・デジタル・基板を区別する
大規模なデジタルSoCと、アナログ回路、表示パネル、プリント基板では必要な設計作業が違います。Synopsys、Cadence、Siemens EDAの広い製品群に加え、日本のジーダットは特定のIC・FPD工程、図研は電子システム・PCB側を理解する入口になります。対象の違うソフトの売上を同じ市場として足さないようにします。
製造先の認証がなぜ必要か
回路が動いても、製造条件に合わなければチップを作れません。ファウンドリーとEDA企業は、プロセスの規則やモデルに合わせて設計フローを整えます。CadenceとTSMCの認証発表はその例です。これは顧客が使う準備の進展を示しますが、どの顧客が何個生産するかは別の情報です。
チップの外まで解析する
複数ダイの接続、熱、機械的な変形、高周波部品などは、論理回路だけの検証では扱いきれません。Ansysを統合したSynopsysの村田製作所向け事例は、電磁界や構造解析を設計・製造へ使う例です。半導体チップの設計売上と、広い製品シミュレーションの売上を区別して評価します。
売上が安定して見える理由と限界
EDAには期間を定めた利用契約や保守、IP、検証用ハードウェアなど異なる取引が含まれます。継続する設計環境は売上の見通しを支えますが、大型更新や納入の時期、会計上の計上方法でも期ごとの数字は変わります。契約残高の全てが翌期売上になるわけではありません。